スガ
今朝はノリノリだね。
寿太郎
ファンクからロックンロールからいろいろかかっております。
スガ
ベルリンに着いたわけなんですけれども、ぼくは年末年始もだったからベルリンは2度めで。前に泊まった宿でも、かけてる音楽がなかなかイカスな、ということが多かった。
寿太郎
俺は旧東ドイツ側は初めてだからいろいろ興味深いです。
ここの宿の1階のバースペースは、時間帯によって音楽も雰囲気も違いますね。今は割と落ち着いてる。日曜の午前なんて、騒がしい連中は二日酔いで寝てるだろうからね。
スガ
宿に着いたのは夜だったから、パーティーっぽい音楽がガンガンかかってて、これはちょっとキツい、と思ったけどそれだけでもない。時間帯とか担当してるスタッフとかによっては結構いいのかけるね。
寿太郎
まあ金曜の夜に着けば騒がしいよね。朝方なんかはいい感じの映画音楽かけてました。
スガ
音楽の引き出しが豊富な感じなのはさすがベルリン、なのかも。
で、今週はマリヤ。
寿太郎
マリヤ。なんだか実質3日間ぐらいの間に、いろいろと濃い取材をさせてもらいました。
スガ
そうか、取材してたのって3日くらいでしたか。怒涛の勢いだったからかすごく長かったように感じるけど。
寿太郎
レストランで会い、彼女の家に行き、実家に行った。3日だね。
スガ
マリヤ自身も個性的なキャラなのに、実家のスラヴァまで見せてもらったからね。濃かった。
寿太郎
ボリュームがありすぎるので、スラヴァについてはまた「空間と人」でやります。webにもこのメルマガにも書いたけれど。
スガ
うん。
マリヤはね、最初「大陸横断マラソンに同行してた子」とか聞いてたからなんかぼくは体育会系のノリの子だと想像してて。たしかにフットワークは軽いんだけど、意外と部屋とか見せてもらうと乙女な感じなんだよね。特に実家の方とか、ふつうにガーリー。
寿太郎
そうそう。あと音楽や読書が好きなあたり、文化系な感じもあるし。
なんというか、オールマイティーな感じがある。女の子っぽいし、活発で社交的だし、本も読めばダンスもする。
スガ
たしかに。友達多いはずですよ。
寿太郎
友達多いけど彼氏がいない、というあたりもなんだかそれっぽいね。
スガ
そうそう。話してるうちになんとなく、この子かわいいんだけどなーんか彼氏いなそう、と思ったらやっぱりいなかった。
寿太郎
モテるだろうにね。まあでも、そういうタイプの子はたまにいる気がするね。
スガ
うん、彼女のことを好きになる人と彼女が好きになる人がなかなか一致しなそうというか。勝手なイメージでアレだけど、なんでか恋に不器用な感じする。
そのへんの話、もうちょっと突っ込んで聞ければよかったな。
寿太郎
ふむ。そうですね
それにしても、よく考えるとたぶん彼女は初めて、がっつりと戦争を体験したインタビュイーだったかもしれない。けっこうあっけらかんと話してくれるんだけど、考えてみればかなり凄まじい体験をしてる。親しい人が亡くなってないのは幸いだったのだろうけれど。
スガ
住んでた家のガラスが爆撃の衝撃でぜんぶ割れた、とかね。
寿太郎
トラウマ的なことは全然感じさせないけどね。でも国際問題みたいなことについて話す彼女の言葉には、やはり重みがあった。
スガ
壮絶な体験してる彼女があっけらかんと言う「仲良く」はね。たしかにぐっときた。
寿太郎
うん。また日本で会いたいですね。
スガ
あ、ひとつ忘れてたけど。さっきの「身近な人は亡くなってない」で思い出した。
このメールマガジンに、マリヤの横でお父さんが額入りの写真を掲げている写真がありますけれども。あれ、べつに彼女の妹とかじゃないからね。
寿太郎
そうそう、まるで遺影みたいに見えてしまうんだけど、あれは過去のマリヤ本人です。
スガ
なんか昔のマリヤの写真を嬉しそうに見せてくれて、そのままひとしきりマリヤが話す間、お父さんずっと掲げてたというw
寿太郎
完全にお父さん、あれをしまうタイミングを逸してましたね。隣に本人がいるのに、その写真を掲げて自慢し続けるというなんともおかしな状況に
スガ
いやほんと、かわいすぎるお父さんだった。
で、マリヤは「空間と人」のスラヴァでも出てくるかもしれないからこのへんで、ということにしまして。
今週からは時々、みなさまから頂いたおたよりの質問にこたえてみたいと思います。
寿太郎
ラジオみたいだ。
スガ
そう、リスナーからのお便りコーナー。つづくか分からないけどw
今週は東京・青山におつとめの、イスタンブールの絨毯王子・ジハンの恋人という日本人の方からのおたより。
寿太郎
びっくりしたね。ジハン経由でというわけでもなく、たまたま記事をみつけて連絡くださったんだよね。すごい偶然。
スガ
いやーそうそう、質問云々の前にこの方からのメールにものすごくびっくりしました。
去年の年末、寿太郎くんと別行動の時にいただいたメールだったんだけど、ホテルの個室でひとり「えええええええ!?」って声あげちゃって。
「ジハンの何人もいるという恋人のうちの、真剣になりたいひとりであることを祈ってます」って書いてたよw
寿太郎
言ってたね。やれやれ、まったくそのことを祈るばかりです、こちらも。で、質問の内容は。
スガ
前後の部分をのぞいて質問の部分だけ抜きますと、
「お二方は元々、お友達でいらしたのですか? 差し出がましい質問で恐縮ですが、旅費は貯金でやりくりしていらっしゃるのでしょうか。いつか、そんな旅行がしたいと思いつつ、、社会人八年目が早くも満了しようとしています。。。この企画自体、お二方のアイデアだと思いますが、そこまでに至る経緯に大変興味があります。」
ということでした。
寿太郎
じゃ順番に。まず最初のは、もう17年ぐらい友達ですね。中学高校が一緒だったので。
スガ
そんなにか。ふたりとも今年30歳になるところなので、とっくに人生の半分超えてるわ。
寿太郎
気持ち悪っ。まあ、そんな感じですね。で、次の質問。
スガ
や、まぁそこはBiotope Journal企画の経緯に関係してくるからもう少し話してもいいんじゃない。
寿太郎
ああ、じゃあ3つ目の質問と絡めて。
スガ
うん。えー、で、寿太郎くんとは高校の時にふたりでペア組んでちょっと文化祭とかいろいろやったりした時期がありまして。卒業してからはまぁ一年に数回飲むくらいだったけれども。
寿太郎
天文学的に昔の話だな。文化祭。2000年か。
ここ数年はまあ半年に一回ぐらいしか会ってなかったかな。
スガ
そうね、寿太郎くんは京都にいた時期も長かったし。
寿太郎
うん。でそんな風に、もう一昨年前か、年末に渋谷で飲んでたんですよね。
スガ
2011年の年末ね。最近どうしてんの、みたいなよくある振りをしたら、寿太郎くんが「来年から世界一周する」っていうからふーん、と。
寿太郎
そうそう、でノリで一緒に行くかと言ったら行くというので、へえ、そうかいという感じです。
スガ
よくわからないけど即答してしまったんだよ。「あー、いくかぁ? いくか。いきましょうか」みたいな感じで。あの時は中高時代の後輩の坪井くんがたまたま一緒にそこにいて、「ひとの人生が狂っていく瞬間を観ましたよ」とかうれしそうにしてたな。
寿太郎
www
スガ
まぁほぼ完全にノリといっていいんだけど、あとから考えてみても「や、あれはナイス判断」としか思えなかったから、やっぱり行くことにしました。
寿太郎
それでまあ、せっかく行くからには何かやりましょうとなったんですよね。
スガ
そうそう。ぼくは前職の仕事、そろそろ辞めて区切りをつけないと、とは思っていたんだけど。でもそれがちょうど面白い感じになってるところで。行くのはいいけど、今やめるんだったら、今より面白くないとやってられねーな、と。それで半年ちょっと色々考えて打ち合わせして、今みたいなことに。
寿太郎
ふむ。まあそういう感じですね。で、この企画のコンセプトとか細かい点は、以前メルマガでお話ししましたね。
スガ
そう、メルマガ第1号のアフタートークでも話したので、よろしければこちらでどうぞ。
寿太郎
はい。
スガ
で、お金はどうしてるのか、と。まぁ現時点までは貯金だよね。
寿太郎
今無収入状態ですからね。困ったことに。無収入なのにワーカホリック。
でも取材だのなんだの、ふつうの貧乏旅行よりたくさんお金がかかって結構キツイです、みたいな話はちらっと以前もメルマガでしましたね
スガ
ちらっと、ね。旅の予算としてはだいたい1年あたり120万円くらい、旅程的に1年4ヶ月だとして160万くらいを見込んでいたんだけど。それをけっこう上回っている、のかな。
寿太郎
ペースとしてはけっこうどころじゃなく上回ってます。宿とか相当節約しているけれど、それでも。しかも香港、トルコ、ヨーロッパなどが長いのが困りもの。ドイツの煙草の高さなんて絶望的ですね。
スガ
まぁ煙草は禁煙しろよ、っていう声が飛んできそうですけれどもw
寿太郎
禁煙したら一文字も書けなくなりそうです。まったく。
スガ
それはヤバいw にしても一番危惧しているのは途中で予算が切れて帰国しなくちゃいけなくなることで。
寿太郎
今のままだとすぐにでもなりそうです。
スガ
マジですか。えーとまぁそれは困るので、いま配信している画像つきのhtml版のメールマガジンは近々有料化しようと思っているわけです。沢山の人に読んでほしいというのもあるからテキストオンリーで無料版の発行も続けつつ、お金と気持ちに余裕のある人は、有料版を購読してもらえるとうれしいな、と。
寿太郎
ぜひともよろしくお願いいたします。それはもうほんとうに、よろしくお願いいたします。
スガ
土下座の勢いw
ちょっと今、金銭的な手続きの準備とかに手間取っているので、もう少ししたらあらためてお知らせします。
寿太郎
そうですね。また来週。